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	2017年8月―今年の夏は曇りや雨が多く、夏らしい日が少なかったですね。暑いのが苦手な私にとっては過ごしやすかったのですが、「夏らしさ」がないと弊害（例えば農作物とか）がたくさんありますよね。皆さんの2017年夏はいかがでしたでしょうか。充実していましたか？さて、そんな「らしくない夏」の影響か、私たちの取り巻く環境は一段と不透明さが増しています。　一番気がかりなのは北朝鮮の動向でしょうか。去る8月29日の午前6時ごろ、北朝鮮から発射された弾道ミサイルが北海道の襟裳岬の上空を通過して太平洋上に落下するという日本にとって重大な脅威といえる事件が発生しました。私は自宅で身支度の最中だったのですが、はじめて「Jアラート」を耳にしました。「屋外にいる場合には、直ちに近くの頑丈な建物や地下に避難してください。不審なものを発見した場合には、決して近寄らず、直ちに警察や消防などに連絡してください」といった物々しいメッセージが繰り返されていました。軍事衝突、戦争は絶対に避けねばなりません。それは夢やより良い未来への努力を全て台無しにしてしまい、恐怖と不安と憎悪を生み出すものだからです。直接的に何か働きかけをできるものではありませんが、心の底から「戦争回避と平和的解決」を強く祈り、願う2017年8月でした。さて、2017年8月のキーワードは、人生をより豊かにするために意識したい言葉、 *『益者三友(えきしゃさんゆう)』をお送りします。　　『「益者三友」―論語季氏「益者三友、損者三友、直きを友とし、諒（まこと）を友とし、多聞を友とす、益なるかな」より。人生を真に豊かにしてくれる友について諭した言葉。直き友―正直で剛直な友は、あなたの誤りをストレートに指摘してくれるだろう。諒の友―誠実な人を友とすれば、あなたも感化され自然に誠実さが身につくだろう。多聞の友―博識な人を友とすれば、あなたが迷ったときに示唆を与えてくれるだろう。「益者三友」の対極にあるのが「損者三友」。うわべだけの不正直な人（便辟）、誠実さのない人（善柔）、口先だけ達者な人（便佞）は友にすることなかれ、という戒め。あなたには、人生を「愉しく、心地よく、学びある」ものにしてくれる友がいるだろうか。そして、あなた自身は友人にとって、 “良き友”となれているだろうか』私は本当に「益者三友」に恵まれてきたと心から感謝しています。皆さまはいかがですか？たくさんの問題を抱え、追い込まれて深く悩んでいた時、親身になって話を聴いてくれ、一緒に解決策を考えてくれる友がいました。キャリア選択に迷っていた時、「あなたなら大丈夫」という勇気づけと共に何をなすべきか具体的にアドバイスしてくれる友がいました。損得や立場（地位）に関係なく、とりとめのない話で盛り上がり、心から笑い合える友がいました。私が調子に乗って行き過ぎた言動が目立った時、ズバっと私を叱ってくれ、改善すべき点を示唆してくれる友がいました。今の私があるのは、間違いなくこの素晴らしい“友”たちの支えがあったからです。 “友”から愛情と勇気をもらってばかりの私ですが、私自身が友の人生を少しでも豊かにする存在でありたいと強く願っています。具体的に何ができるかは分かりませんが、「益者三友」にあるような、正直に、誠実に、常に学ぶ姿勢を持つ人物を目指して精進していくことで、そのような存在になれるはずだと信じています。これからも素晴らしい友と共に、喜怒哀楽を共有しつつ、切磋琢磨し、よりワクワクする未来を創っていきたいです！『もし君が悩む友を持っているなら、君は彼の悩みに対して安息の場所となれ。だが、いうならば、堅い寝床、戦陣用の寝床となれ。* そうであってこそ君は彼に最も役立つものとなるだろう』 ― フリードリヒ・ニーチェ（ドイツ・哲学者、古典文献学者）『必要なのは知識でなく思いやりである。思いやりがなければ残るのは暴力だけだ。心に愛を知らぬものだけが憎しみ合うのだ。人生はもっと美しく、もっと素晴らしいはずだ』 ― チャールズ・チャップリン（イギリス・映画俳優・監督、コメディアン）「益者三友」― より豊かで充実した人生を歩みたいのなら、心から信頼できる“真友”を持とう。あなたが悩み、苦しんでいるとき、寄り添い、共に打開策を考えてくれる。あなたが恐れと不安を感じているとき、勇気づけ、そっと背中を押してくれる。あなたがよくない状態に陥りそうになったとき、率直に指摘して、あるべき道を示唆してくれる。愉しみも苦しみも、時には怒りも同じような温度で共感してくれる。そんな“真友”を少なくていいからつくりたい。そのための第一歩は、あなた自身が「益者三友」となることだ。少しずつでいい。あなたの方から働きかけよう。友との関係を、人生を、より素晴らしいものとするために。