2017年6月―潤いのある季節がやってきました。
昔はただ「ジメジメ、ムシムシして鬱陶しい時期」としか
感じなかったのですが、
歳を重ねるにつれて風情というか、
この時期ならではの美しさも感じるようになってきました。

皆さまは今の季節、どんな気持ちで過ごしていますか？
この時期、私の仕事は昇進昇格をした方々への研修が多くなります。
求められる役割や責任の変化を認識いただき、
それに伴って必要となる能力やスキルを習得いただく教育です。

ストレートに捉えれば、昇進昇格をした方々ですので、
前向きに積極参加いただけるはずなのですが、
実際にはネガティブな状態である人も少なくありません。

「役割や責任が大きくなると、今以上に大変になるので正直嬉しくない」
「責任や負担が増すのに、給与はそんなに増えない。できればなりたくなかった」
「先輩たちを見ているとしんどそうなので、期待より不安の方が大きい」
「リーダーシップをより発揮して欲しいと言われるが、実践イメージがわかない」
昇進昇格に伴うマイナス面ばかりをフォーカスし、
スタートからモチベーションダウンしてしまっているのが
本当に残念です。

まだ何も始まっていないし、始めてもいないのに…。

“イメージが人の行動を誘導し、結果として未来を創る”
―現在の自分と未来に対して、
ポジティブなイメージを持って歩むのはとても大切なこと。

改めて一人でも多くの人がそうなれるよう、
全力で取り組んでいこう…そういう想いを強くした6月でした。

さて、そんな2017年6月のキーワードは、
ありたい未来の実現のために意識したい言葉、
『Begin Now！ （ビギンナウ！）』
をお送りします。　　
                                                                                         
『 「Begin Now！」―今から始めよう！　以下の英語の格言より。
“We cannot start over,
but we can begin now, and make a new beginning”
（私たちはやり直すことはできないが、
今すぐ始め、新たな始まりを創ることはできる）

“Dream Big, Start Small, Begin Now”
（夢は大きく、最初の一歩は小さく、今から始めよう）

過剰に未来を不安視し、
やる前から諦めてしまってはいないだろうか。

過去の失敗や経験に縛られて、
何かを始めることに躊躇していないだろうか。

過去を悔いても起きたことは変えられない。
未来を憂いても望む未来はやってこない。
自分が変えることのできる“今”にフォーカスし、
思い切って一歩踏み出してしまおう。

その先にある未来は、あなたに新たな発見、気づき、希望を与えてくれるだろう』

やりたいと思っているのに実行に移せていないこと、ありませんか？

私の友人や顧客には、
やりたいことを軽やかにスタートしている人が本当に大勢います。
独立起業した人、会社・役所勤め、主夫（婦）、
NPO法人所属、フリーランス…など立場は様々ですが、
皆、大変なことも多いはずなのに活き活きしていて、
充実感がヒシヒシと伝わってきます。

こんな人たちと時間を共にできて、
刺激や勇気をもらえるのは本当に有り難いことです。感謝です。

この軽やかにやりたいことをスタートできる人たちから学ぶべく、
共通項はないかと探ってみると、

「不安やリスクより、価値や意義・リターンを重視する」
「スタートアクションは小さく、試す感覚で」
「不得意なことは周囲の力を頼る、借りる」
「相談された事には出来る限り応えようとする」
「面白いこと、楽しいこと、語ることが好き」
「何とかなると思い込んでいる」…といった特徴があると感じます。

この学びを活かし、私も牛歩なみですが、
コツコツとやりたいことをスタートさせています！

『チャンスを逃すな。まず決断せよ。石橋を叩くのはそれからでいい。
とにかくやってみなはれ。やる前から諦める人間は、一番つまらん人間だ』
― 西堀栄三郎（日本・探検家、第一次南極観測隊副隊長）

『上手くやろうとすればするほど、準備に時間がかかり、
機会損失は拡大する。
下手でもいいからやってみて、
上手くいかないところは、その都度、直していく方が　ずっと効率的です』
― 奥田碩（日本・実業家、トヨタ自動車相談役）

「Begin Now！」―
思い切って踏み出してみた先には、ワクワクする景色が広がっている。
チャレンジすることそのものが、自分への信頼と自信につながっていく。
自分への言い訳を振り払い、少しだけ勇気を出して、
今ここからやりたいことをスタートさせよう。

過去の失敗や後悔に囚われることはない。過去と今のあなたは違うのだから。
将来のリスクや不安ばかりにフォーカスし、未来を悲観して歩みを止めるのはよそう。
未来は「今」の連続体。やってくるのではなく、向かっていく先にあるものだから。
きっと大丈夫。軽やかに、しなやかに、まずは小さな一歩を踏み出そう。