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今月の言葉
画竜点睛
 
 

2016年12月―今年もあと数日で終わりですね。
皆さんにとって2016年は何点でしょうか?
どんな“はじまり”が、“出会い”が、“発見”がありましたか?

慌ただしく過ぎてしまう年末年始休暇だと思いますが、
自分と向き合い、
この一年をじっくり振り返る時間を少しでも持つようにしたいですね。

私の2016年は「半歩前進」、
75点という感覚の一年でした。

ベース事業である教育研修・コンサルティングに関しては
「量」的には想定した以上に伸び、
「質」的には既存コンテンツの取捨選択、
新たなコンテンツへのチャレンジもそれなりにできました。

一方で、ベース事業以外の新たなチャレンジという点では、
2つの新テーマに取り組み始めてみたものの、
活動が滞ってしまっている状態です。 

見通しとツメの甘さ、中途半端な時間投入…
反省の多い活動となってしまいました。

2017年は、アメリカ・イギリス・韓国・キューバなど
様々な国や地域で「新たな体制」がスタートします。

AIやIoTなど「技術革新」のスピードも更に高まっていくでしょう。
変革のエネルギーは大きく、
かつ直接的に私たちの元へやってきます。

そのエネルギーに反発するのではなく、
自身のパワーに変換し、
より良い方向へ自己革新(成長、飛躍)していく2017年に、
是非ともしていきたいですね!

さて、2016年12月のキーワードは、
人生や仕事の質を高めるために意識したい言葉、
『画竜点睛(がりょうてんせい)
をお送りします。  
                                                                                         
『 「画竜点睛」―『歴代名画記・張僧ヨウ』にある以下の故事に基づく。
“梁(中国南朝)の絵師『張僧ヨウ』が、
勅令により金陵の安楽寺の壁に四匹の竜の絵を画いた。

その絵は素晴らしい出来だが、
睛(ひとみ)が画かれていない。

なぜかと絵師に尋ねると、
「睛を入れれば飛び去るからだ」と言う。

人々はそれを信じず、 
二匹の竜に瞳の点を書き加えさせた。

すると竜は忽ち天に昇っていってしまった”

「物事の完成に向けた最後の仕上げ、
全体を引き立てる最も肝心な所」という意味。

仕事においても、プライベートにおいても
“画竜点睛を欠く”という状態に陥ってはいないだろうか。

それなりに仕事をこなし、
それなりに結果を出し、
日々の生活に大きな不満があるわけでもない―
しかし、何かが足りない気がする、
肝心なことに取り組めていない感覚がある…そんな状態にないだろうか。

自身の“画竜点睛”を見定め、
満たしていこう。
その活動に集中していこう。

あなたの仕事や生活を、
そして人生を素晴らしいものとするために』

あなたの仕事における“画竜点睛”とは何ですか?


この問いに即答でき、
それを軸にして活動できているとしたら、
きっと素晴らしい仕事と大きな成果を得ているのではないでしょうか。

私は人材育成・コンサルティング業界に
入って16年になりますが、
「変わりたいと思っているのに変われない人」を
変革に導くには、
「真の信頼関係」を醸成するためには、
「個や組織の強み・パフォーマンス」を最大化するには、
「真のリーダーシップ」を発揮するには…など、

眼前に現れる様々なテーマに対し、
未だ自分自身やそのテーマにおける
“画竜点睛”を探りながら、
懸命に取り組む毎日です。

ある尊敬する友人から、
私の「コア・エネルギー(=本質)」は
「大丈夫…と安心感を与えるあたたかさ」であると伝えられました。

それを活用することが、仕事においても、
自分や周囲にとってもより大きな成長や充実感を
促すのではないかと。

自分の「コア」―正直、心から実感として持てていない点なので、
この年末年始にじっくり自分と向き合い、改めて深めてみようと思います。

 

『限られた時間で、大量の仕事を抱えたら
「これだけはやっておかないと」という部分を
まず終わらせようとするはず。それが仕事の本質です。』

― 岩田松雄(日本の経営者・スターバックスコーヒージャパンCEO)

『たとえ3日間の手伝い仕事であっても、
その仕事に一生のような心構えで真剣に立ち向かうならば、
そこから必ず大きなものを得ることができる。』

― 松下幸之助(日本の経営者・現Panasonic創業者)

「画竜点睛」―
あなたがキラキラと輝く「コア・エネルギー」とは何だろう?

日常生活において「心から楽しい、幸せだ」と
感じるのは何をしている時だろう?

雑事に時を費やし、
本当に大切なことが後手に回らないように。

過去の体験や常識に縛られて、
心からやりたいと感じた活動にブレーキがかからないように。

「竜の瞳」を描くがごとく、
あなたの“コア”を見つけ、それが活きる活動に集中しよう。

あなたの仕事や日常生活の輝きは、
大切な家族・顧客・友人の笑顔をきっと増やすだろう。
「天高く昇っていく竜」のごとく、
更に高い次元に自身を成長させていこう。

 
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