2015年6月、梅雨も本番 ― 2015年もあっという間に半分が過ぎようとしていますね。
皆さま、この半年はいかがでしたか？
充実した期間となりましたか？

昨年度末〜2015年度のスタートにかけ、
私が属する人材育成業界は活況にある様です。
同業で独立している友人、協業しているコンサルティング会社からは、
急に問合せが増えてその対応に追われているという話をよく耳にします。
私自身も本当に有難い話なのですが、
その波にのまれて方々を駆け回る日々を過ごしています。

「企業業績の回復基調」がその一因ではあるでしょうが、
他にも根本的な要因があると感じます。
一つは「人材確保難」の視点で、
急激な業務拡大に人の確保が追い付かず、
育成を通じた一人当たりの生産性(スキル)向上・
人材の流出防止・採用力アップが緊急課題になっていること。

もう一つは経営資源としての「人」の視点で、
全てのクラウド化が劇的に進む中で、
「モノ・カネ・情報・時間」よりも
相対的に「人」の重要性が高まっているからではないかと感じます。

“周囲を巻き込み、物事を具現化していくリーダーシップ”
“革新的な発想(イメージ)で現状打破と事業を創造する力”
そんなパワーを持った人材を育てたい、発掘したい…
こんな期待をこれまで以上に感じています。

ハードルは高いテーマですが、顧客の期待に応えられるよう、
更に心のバーを上げて全力で取り組んでいこう、
そう決意した2015年の折り返しです。

さて、今月のキーワードは、良い流れを呼び込むために意識したい言葉、
『 運氣を高める（うんきをたかめる） 』
を共有したいと思います。　　

『運氣とは、自然界の現象に現れる人間の運勢。
起源は中国古代の人々が自然を長期間に渡って観測し、
その気候の変化の中に法則性を見出し、
中医学の基礎の一理論(五運六気)としてまとめたものとされる。
何をやっても上手くいく時、思うようにコトが進まない時は確かに存在する。
それは大きな自然の流れ「天運」が影響しているのかもしれない。
しかし、「天運」だけで私たちの「幸・不幸」は決まらない。
私たちの心持ちと行動で、よい「氣(エネルギー)」を
「運―運ぶ、呼び込む」こともまたできるのだから。

上手くいかない時ほど自分の心と行動を見直したい。
そして良い「天運」が巡ってくる時期に備えたい。
「運氣」を高める心がけと行動を、今この瞬間からはじめたい』

皆さんは現在、自分は「運がいい」「幸運」に恵まれていると感じていますか？

人には良いサイクルにあるタイミングと
悪いサイクルにはまっているタイミングが確かにあると思います。
私は全く分からない分野なのですが、
そういった「運氣の状態」を観てくれる友人がいて、
今年は「健康に留意してコトに臨む必要がある時期だ」とアドバイスされました。

この手の話は「信じる、信じない」色々と考え方はあると思いますが、
私はそのアドバイスの後で友人が付け加えたメッセージ
― 「今伝えたのは運氣の大きな流れであって、
それを知った上で自分がどんな心構えで、
どう行動・意思決定するかで結果は良くも、悪くもなるよ」がより重要だと感じました。

私たちは日々、人や物事から多くのフィードバック(メッセージ)をもらっているはずです。
それをただスルーしてしまうか、傾聴と受容の姿勢で真剣に受け止め、
自身のマインド・行動・立ち居振る舞いをより良く変えていけるか
―「良いサイクル、幸運のサイクルをつくる」「運氣を高める」
本質はここに尽きるのだと、改めて強く感じました。

『 私は、運の存在を強く信じている。
そして、運は努力すればするほど、ついてくることを知っている。』
―トーマス・ジェファーソン（元・アメリカ大統領）

『 幸運といい、不運といい、それは後になって言えることである。
ただ自分がよいと思うところを現実の条件から裏付けし、
あとは勇を鼓して一歩踏み出すだけである。』
―大川 博（日本・実業家、東映の事実上の創業者）

「運氣を高める」―
今、あなたは良いサイクルをつくれているだろうか？　
充実感や幸福感を味わう機会が多いだろうか？
自分の「運氣」を高めていこう。より良い結果を生み出すための循環をつくっていこう。
そのスタートは自分へのメッセージに気づき、
素直に受け止め、ありのままの自分と向き合うこと。

今の自分を受け入れ、自分のありたい状態に意識を集中すること。
あとは発言を、行動を、立ち居振る舞いを少しずつ変えていくのだ。勇気を出して。
暫くしてあなたは感じるだろう。
「運氣」の高まりを。そして良いサイクルの中にある自分を。