| 新しい年、2015年の幕が明けました。皆さんの年始はどんなスタートになりましたか?
 今年の干支は「未」。
 羊は群れをなして行動するため、
 家族の安泰や平和をもたらす縁起物とされていますが、
 中国古来の60周期干支では今年は「乙未」。
 
 意味は「なお障害が強く苦労する年で、
 真っすぐに事は成らないが、
 紆余曲折に屈することなく弾力を保ち、
 眼前に現れる様々な事象に丁寧にしっかりと対応、
 基礎固めをすべき年」ということだそうです。
 
 まさに今の日本に必要な指針であると感じました。
 
 そして、私自身の現状に照らし合わせても、
 障害とは言えないまでも、
 年初から色々と対応しなければいけないことが
 次々にやってきて、あっという間に1ヵ月が過ぎ去ろうとしています。
 
 つい「とりあえず、やっつけてしまおう…」という誘惑に
 負けそうになることも少なくないですが、
 目の前に起こる出来事の意味を深め、
 「リラックスしつつ丁寧に、そしてしっかり基礎固め」を
 意識した対応を心がけていこう…、そんな決意を固めた2015年1月でした。
 さて、今年最初のキーワードは、自分に幸運と成長を引き寄せる言葉、
 『多逢聖因(たほうしょういん)』
 をお送りしたいと思います。
 『陽明学者で思想家、安岡正篤の言葉 「縁尋機妙、多逢聖因」より。 縁尋機妙(えんじんきみょう)とは、
 「良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展してゆく様は
 誠に妙なるものがある」という意味。
 
 多逢聖因とは、
 「いい人・コト・機会・モノに交わっていると良い結果に恵まれる」という意味。
 
 まず自ら「いい人」に逢いにいくこと、
 「運氣が良い」と感じる場所に出向くこと(するとチャンスに巡り合える)。
 そして、良書を読むこと。
 これが良い結果を生み出す要諦である―という教え。
 
 前向きで行動力のある人と一緒にいるとこちらもやる気が湧いてくる。
 ぐんぐん成長している勢いある組織に所属していると
 自分の成長スピードも早くなる。
 
 今年を過去最良の一年とするために、
 自分が関わる人・コト・場所・モノについて心を向けて吟味してみよう。
 
 自分だけでなく、共に生きる大切な人たちのためにも。』
 皆さんは今年、どんな人と多くの時間を分かち合いたいですか?どんなコトにチャレンジし、どんな場所に足を運ぼうと思っているでしょう?
 どうせなら自分の「運氣」が高まる、エネルギーが湧きでるような人との交わり、
 チャレンジ、場所、モノを選択してはどうでしょう。
 
 
 私は特に信心深いということはないのですが、
 確かに良い「運氣」をもらえる人やコト、モノはあると感じます。
 一緒にいると元気・勇気が湧いてくる人とどっと疲れが出てしまう人、
 取り組むほど良い結果が生まれていくコトと悪い方向に流れてしまうコト、
 持っているだけで幸せな気分になるモノなど、
 感覚的ではありますが、それは確かに存在すると思います。
 
 そういう意味では私は幸運で、
 特に2010年に独立してからの4年半はとても素敵な「出逢い」「コト」に恵まれ
 (もちろん辛く悲しい出来事もありましたが)、
 総じてプラスのエネルギーに満たされる時間が多かったと感じています。
 本当に感謝、感謝です!
 
 人生は選択の連続、そして、決して戻らないかけがえのない「時」でもあります。
 だからこそ、自分がプラスのエネルギーに満たされる
 人・コト・場所・モノとの出逢いを意識して選択することが大切なのではないでしょうか。
 皆さまに良い「運氣」が訪れる一年になることを、切に願っています。
   『あなたがそこにただいるだけで、その場の空気が明るくなる。 あなたがそこにただいるだけで、みんなの心がやすらぐ。
 そんなあなたに私もなりたい。』
 ― 相田みつお(日本 詩人・書家)
 『交わってためになる友を近づけ、損になる友を遠ざけ、かりそめにも己にへつらう者を友としてはならない。』 ―渋沢 栄一(日本 実業家・日本資本主義の父)
 「多逢聖因」― 今、あなたは「やる気」「勇気」がみなぎっている状態にあるだろうか。
 もしその状態にないのなら、
 人との交わりや取り組んでいることを見直す必要があるかもしれない。
 
 あなたのレンズは何にフォーカスしているだろう。
 失敗のリスクか、それとも成功の可能性か。
 
 エネルギーは共振、拡大していくもの。
 プラスは更にプラスに、マイナスは更にマイナスに。
 どちらに転んでも一度きりの人生、どうせならプラスのエネルギーを選択したい。
 
 あなたがプラスのエネルギーに満たされたなら、
 あなた自身が周囲の人やあなたの居場所を、
 明るく暖かくする存在となれるはずだから。
 さあ、この瞬間から「いい選択」をしていこう。
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