トップページへ戻る トップページに戻る
アクティブプラス株式会社
アクション、コミュニケーション、チームワーク、イノベーション、ヴィジョン、エキサイトメント
コンセプトサービス会社概要・代表プロフィールお客様の声今月の言葉お問い合わせ
 
今月の言葉
無用之用
 
 

今年も雨の季節がやってきました。
2014年梅雨の期間は、エルニーニョ現象の影響があるとかで
長引くことが予想されており、関東甲信越で7月下旬、
東北は8月に入ってからの梅雨明けになる可能性もあるとのこと。

正直、雨とジメジメは好きではないので 、
少しだけ憂鬱な気分になりますが、
この季節ならではの風情もあるし、
しっかり雨が降るから米などの農作物も育つわけで、
夏らしい夏を感じさせてくれるのも梅雨があるからこそ…
という具合に見方を変え、この季節をじっくり味わいたいと想います。

四季のある国、日本。それぞれの時期に、
何とも感慨深い情景が広がるとても美しい国―。
日本に生まれたことに深く感謝し、
この美しい風景を今後も持続させていくために、
小さな一個人でもできることを一つでも実践していこうと想います。

さて、今月のキーワードは、忙しい毎日が続いている時に意識したい言葉、
『無用之用(むようのよう)
をお送りしたいと思います。  

『 「人みな有用の用を知りて、無用の用を知るなきなり(荘子)」
―人々は皆、有用なものが有用であることは知っているが、
無用と思われているものこそが、実は有用であることを知らない。

「有の以て利をなすは、無の以て用をなせばなり(老子)」
―形あるもの(有)が役に立つというのは、
その形の中が空っぽ(無)になっている状態だからこそ役に立つのだ。
ムダだ、役に立たないと思われるものが、実は大きな役割を果たしている。
人は役に立つ部分のことだけに意識を奪われがちだが、
それが役に立つのは、
役に立たない部分が助けになっているからだという意味。

この世に無用なものは存在しないという教え。
私たちは目先の利益、形ある分かりやすいものに
意識と行動を集中しがちである。

しかし、本当に大切なこと(真の価値)とは、
一見ムダと感じること、
目に見えないものの中にこそあるのではないだろうか。
慌ただしく過ぎていく毎日の中で、
時には「無用之用」の視点で自分自身の活動を見直してみてはどうだろう』

「ムダを排除し、業務効率を高めるには?」
「できるだけ早く結果を出すためにはどうするか?」
ビジネスを取り巻く環境が凄まじいスピードで変化する中、
短期的に成果を出すことを求められがちな私たちは、
自然とこのような問いを自分に投げ続けていないでしょうか。


仕事において 「ムダ」の排除と効率化を追求し、
短期的な成果を求めることはけっして悪いことではありません。
しかし、それらが全てになってしまい、
自分に起きている事象やふっと浮かんだアイデアを深く掘り下げたり、
感じたりすることなく「ムダ」としてすぐに切り捨ててしまっているとしたら、
大切な何かに気づく貴重な機会を失っているのかもしれません。

「単調なアンケート結果数値の入力作業を延々と行った経験は、
それらを効率的にまとめるためのやり方(スキル)を習得する機会となった」
「自分の専門外のコンプライアンスというテーマで
セミナー講師を担当した経験は、
普段出会うことのない専門家とのネットワーク構築につながった」
「別にやらなくてもいい緻密なスケジュール管理と稼働率分析、
実施したことで何を辞めて何を増やしたいかが鮮明になり、
本当に自分がしたいことに時間を使うようになった」

―自分のこれまでを少し振り返るだけでも、
その時点では「ムダ」「必要性が低い」と思っていたことが、
今の自分にとっては重要な(必要不可欠な)経験だったと感じられます。

一見「ムダ」に思えることに意識と心を向けてみる、
すぐに切り捨てるのではなく、
一度はその「ムダ」に懸命に取り組んでみる、
その体験は「有」から得られる以上の価値を生み出すかもしれません。

『人間が進歩するためには、まず第一歩を踏み出すことである。
長い目で見れば人生にはムダがない。 』
― 本田宗一郎(本田技研工業 創業者)

『無駄に過ごす時間はあっても、無駄になる経験ってない。 』
― 佐藤浩市(俳優)

「無用之用」―
時には「無用」に意識を向けてみよう。
「無用」と捉えた自分の気持ちと向き合ってみよう。
「無用」を体感するからこそ、「有用」なことがより明確に輝くのだから。
「無用」は長い時の中で、「有用」に変わることもあるのだから。
結局は、人生に「無用」なし。
全ての事象は、自分に必要であるから訪れていること。
慌ただしく過ぎていく毎日の中で、
時にはこの言葉を自分に投げかけてみよう。

 
今月の言葉写真
 
今月の言葉

・2011年度バックナンバー

・2012年度バックナンバー

2013年度バックナンバー

2014年1月

2014年2月

2014年3月

2014年4月

2014年5月

2014年6月

2014年7月

2014年8月

2014年9月

2014年10月

2014年11月

今月のA+ワード


 
 

 

   「ムダ」と感じる仕事を学びに変えるための3つの質問


   

このページトップに戻る
 

Copyright(c) 2011-2017 ACTIVE PLUS Ltd. Co. All rights reserved.