新たな年、2014年がスタートして
早1ヶ月が過ぎようとしております。

皆さん、どんなスタートになっていますか？
目標を明確に立ててアグレッシブに動いている人、
徐々にエンジンがかかり始めてきた人、
何となくモヤモヤして行動停滞中の人、
年始を感じる間もなく忙しい毎日を過ごしている人…
それぞれに、様々な「今」を感じていることと思います。
自分の「今」がどうであれ、2014年は幕を開けました。

近年には珍しく、スタート月から前向きな話題も耳にすることが多い2014年。
大いに成長し、素晴らしい出逢いに恵まれ、
最高に充実した楽しい一年にして参りましょう！

さて、2014年スタートのキーワードは、充実した楽しい一年とするために大切な言葉、
『一所懸命 (いっしょけんめい) 』
をお送りしたいと思います。　　

『 由来は武士の間で用いられた言葉より。
「一所（ひとところ）の領地で、死活にかかわるほど重視した土地」の意。

その原義は、「一か所の所領を、命にかけて生活の頼みとすること」。
転じて、「命がけで物事を行うこと。真剣に物事にあたること」を意味する。
※一生懸命は「いっしょ(一所)」が「いっしょう」と読まれるようになって転化した言葉

過去(栄光や挫折)を引きずりすぎてしまうがために、
先々のこと（目標や将来不安）ばかり気にかけてしまうがために、
今の自分自身、周りの人たち、取り組んでいる仕事に真剣に向き合っていない…
そんな状態にないだろうか？

人生を楽しく、充実したものにする秘訣は、
今の一所（ひとところ）に心を向け、
精一杯取り組むことから始めること。その連続体が人生なのだから。

さあ、自分の心の声に、支えてくれる周囲の人たちの声に、そして、
今取り組んでいる仕事に、真剣に向き合い、心を込めて行動していこう』

この2013年末〜2014年始にかけては、
普段逢うことが少ない友人や恩師、お客様とたくさん会うことができました。
本当に充実した楽しい時間だったのですが、
複数の方から同じようなフィードバックをいただきました。

それは、
「以前と比べて、肩の力が抜けてきた、自然になってきた感じがする」
「地に足がついた、無理のない感じがする」
といった内容でした。

単に「歳食っただけじゃ…」という声も聞こえてきそうですが、
そこは前向きに受け止めさせていただき、
少しは「今」を大切に味わうという思考、
立ち居振る舞いができるようになってきたのかもしれない、
と捉えさせていただきました。

確かに振り返れば、背伸びをして自分を等身大以上に見せようとしたり、
相手に対抗心むき出しにして突っかかったり、知ったかぶりをしてみたり、
何か行動していないと不安になって頼まれたことは何でも受けてみたり・・・
ということが多々あったように思います。

このような考え方や行動が自分の能力的向上につながった面も無くはないのですが、
やはり、自分の「小我」ではなく、
その時点での周囲の人たちに、仕事に、
何より本当の自分の気持ちに意識を向けた方が良かったと感じます。

千里の道も一歩から…浮足立つことなく、まずは「一所」に「懸命」になること。
年の初めに、自分の心持ちと行動を、改めて見つめ直そうと思います。

『あなたが虚しく生きた今日は、
昨日死んでいった者があれほど生きたいと願った明日』
―小説「カシコギ」より

『どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで
未来もどうなるものでもない。今、現在に最善を尽くすことである。』
―松下幸之助（Panasonic創業者）　

「一所懸命」―
今の自分の境遇は「必然」と捉え、大切にしていこう。
心に焦りを感じたら、ゆっくり深呼吸を。
心が不安に駆られたら、しばらく空を見上げて。

理屈なんかいい。
ただ、今の自分を、自分の力を信じて、「一所」に集中しよう。
そこから全てが動き出す。
「懸命」な行動は、必ずや素晴らしい未来を運んできてくれるだろう。