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今月の言葉
氷炭相愛す
 
 

2014年2月は、ソチオリンピックでの選手たちの
勇猛果敢な姿に興奮、 感動する一方で、
関東甲信越では記録的な大雪が
2度にわたって襲来、混乱と不安も感じた一月でした。

皆さんにとっての2014年2月はどんな1ヵ月になっていますか?

暖かで成長の息吹を感じる「春」を迎えるための、
直前の精進・準備の季節―

日本に、世界中に衝撃が走った「東日本大震災」から
丸3年が経過する節目の時―

「大きく深呼吸し、心を静め、凛とした態度で臨みたい」と、
引き締まる想いのする時期です。
皆さまにとっても「気づき」の多い、
充実した時間となること、心から願っております。

さて、今月のキーワードは、本来の自分に気づき、更なる成長を促すために重要な、
『氷炭相愛す (ひょうたんあいあいす)
をお送りしたいと思います。  

『出典は、中国古典 『淮南子』。
「この世の中に、膠(にかわ)と漆(うるし)ほど憎み合っているものはなく、
氷と炭ほど愛し合っているものはない。
なぜなら、膠と漆は、一度くっつくと合体して、お互いに
自分のもとの姿を失ってしまうが、
氷と炭とは、氷は炭火を消して炭の形をとどめ、
炭火は氷を溶かしてもとの水にし、お互いにもとの形を保つのだ」

氷と炭は確かに性質を異にしている。
「氷炭相容れず」という言葉があるように、
互いに反目し合う、互いに足を引っ張り合うという見方が多勢かもしれない。

しかし、両者が互いに作用しあった結果、両者それぞれが、
己の本来の姿に立ち戻れるという「氷炭相愛す」という見方の方が
より深みがあると感じないだろうか。

自分の本質を気づかせてくれる存在とは、
実は自分と性質を異にしている人。
もし、その性質の違うもの同士が「共通の目的」を持って進むことができたなら、
その可能性は大きく広がっていく・・・とも考えられないだろうか』

「この人とは合わないな、考え方・やり方が違うな」というような違和感を感じたこと、
皆さんもこれまでたくさんあったのではないでしょうか?


その後、どんな行動を取りましたか?
多くの場合、その人とは距離を置き、
結果として疎遠になってしまったのではないでしょうか。

何か事を進める時、
確かに「同じ価値観、考え方、やり方」を持った人たちと一緒であれば、
居心地も効率も良く進めることができるでしょう。
互いのコミュニケーションもスムーズで、
信頼関係もスピーディーに築いていくことが出来ると思います。

基本的に「同質な人」と共に歩むことは、
プラス面が多いので素晴らしいことであると思うのですが、
一方で、同質なもの以外を受け取る(フィードバック)機会が減ることで、
「モノの見方・考え方が偏る」
「気づき、成長の機会を失う」
「違った発想やアイデアが生まれにくい」
「問題や障害に対する対応力が低下する」
といったマイナス面もあるのでは…と感じています。

私はどちらかというと普通に意識せずにいると、
「氷炭相容れず」的、同質の人とばかり付き合う傾向が強いと自覚しています。
せっかく出逢っても「異質な人」を自分から遠ざけてしまうのです。

しかし、自分のキャリア構築という視点で改めて振り返ると、
自分に大きな「気づきと成長」をもたらしてくれたのは、
「異質な人」との関わり(その多くが厳しい指摘を受けたり、対応に苦慮した体験ですが…)にこそあったことに気づかされます。

考え方や動き方が全く違う部下の育成、
見る角度・見えている景色が違う同僚からのストレートな指摘、
判断基準が違う上司との軋轢…など、
その時に必死になって対応した経験からの学びは、「自分の本質」を明確に認識させてくれると同時に、「新たな視点」をプレゼントしてくれました。

「異質な人」との関わり―今では意識的にその機会を持つように心がけています。

『世界には、これ以上の均質性はいらない』
― マネジメントの父 P・F・ドラッカー

『足並みの合わぬ人を咎めてはならない。彼はあなたが聞いているよりもっと
見事なリズムの太鼓に足並みを合わせているのかも知れない』
― ヘンリー・ソロー(アメリカ 作家・思想家) 

「氷炭相愛す」―
自分とは違ったモノの見方、価値観、判断基準に出会ったのなら、それを歓迎しよう。
それはきっと自分が見えていないもの、気づいていないことをプレゼントしてくれるものだから。
表面的に繕われた鎧を取り去り、
「本来の自分」を取り戻し、より輝かせてくれるかも知れないから。

大きな気づきと成長は、多様性の中で「選択」していくことにこそある。
その貴重な体験は、結果として自身の可能性を更に広げていくだろう。

 
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   「異質」に出会った時に自分に投げかけたい3つの質問


   

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