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今月の言葉
不易流行
 
 

9月に入り、過ごしやすい日も多くなってきました。
皆さま、いかがお過しでしょうか。

2013年9月7日第125次IOC総会において、2020年オリンピック開催地が
東京に決定しました!
56年ぶりの東京での夏季オリンピックの開催は、
賛否両論はあるものの、日本の将来に前向きで大きなエネルギーを、
ワクワク感をもたらすものと私は信じています。

ご存知の通り、「東日本大震災からの復興」「超少子高齢化社会への対応」など、
日本は難しい緊急課題をいくつも抱えている状態にあります。
2020年の東京オリンピックの開催をきっかけとして、
日本中の力を結集して本質的な課題解決を進め、
真に国際社会へプラスの影響を与える国へと変革させていきたいものです。

決して「目先の経済効果」に囚われることなく、今の日本だからこそできる
最高のオリンピックを・・・。皆で盛り上げて参りましょう!

さて、今月のキーワードは、自分と組織の成長のために意識したい言葉、
『不易流行(ふえきりゅうこう)
をお送りしたいと思います。  

『江戸時代の俳諧師、松尾芭蕉が唱えた俳諧の基本理念の一つ。
「不易」は、いつまでも変わらない伝統や芸術の精神。時代を超えた真理。
「流行」は、時代の変化とともに変わり新しくなるもの、変えていくべきものの意。

不変の真理を知らなければ基礎が確立せず、
変化を感知できなければ新たな進展がない。
一見相反するこの二つの言葉は、実はそのエネルギー元は一緒。

相互に密接な関係を持つ大切なもので、
「不易」と「流行」の狭間を行き来する中で、
物事の価値が磨かれ、発展と成長を生み出すことができるという示唆。

自分や組織の成長を願うとき、「不易」と「流行」を深く考察してみてはどうだろう。
どちらかに固執するのではなく、両面をバランスよく捉えるとき、
今、自分が本当に「成したいこと」がはっきり見えてくるのではないだろうか』

昨今のビジネスでは「環境変化に対応しろ!」という言葉が常に叫ばれており、
その時々の「流行」をいかに押さえて自分たちの活動を変化させていくかに
焦点が絞られているような感じがします。

私自身も研修やコンサルティングの現場では、「環境変化への対応」を
意識してメッセージ発信することが多いという自覚があります。
最近では、「グローバル化」「ダイバーシティ」などが教育業界における
トレンド=「流行」でしょうか。


しかしながら、そのような「流行」の表面だけを捉えて
何らかの施策を導入(例えば「グローバル化」や「ダイバーシティ」を
推進して成功している企業や組織の施策をそのまま真似して導入)しても、
実際には思い描いたような成果が出ない…という事例はよく耳にします。

逆に、自分たちが大切にしたい伝統や価値観(「不易」)にこだわりすぎて、
柔軟性を失い、うまく顧客(社会)にその価値が伝わらず成果がでない・・・、
といった例も散見されます。

目先の変化に流されやすい私自身への戒めも込めて、
―目先の損得に囚われることなく、
「 自分が本当に大切にしたいこと」と「環境変化の実態」の両面を明確に捉え、
それらを融合した「言動」を優先して選択する―を実践して参りましょう。
皆さんも、今一度、自分の「不易」と「流行」を深めてみませんか。
もし望む結果を得ていないとしたら、そのバランスをチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

『方向を間違えたり、やりすぎたりしないようにするには、
まず「本当は重要でもなんでもない」1000のことにNoと言う必要がある』
― スティーブ・ジョブズ (米アップル創業者) 

『変化を望むならば、まずは己自身が変わらねばならない。』
― マハトマ・ガンディー(印宗教家・政治指導者)

「不易流行」―
環境変化に「翻弄」されるのではなく、真の「適応」とは何かを深く考察しよう。
自分の考え方や価値観に「固執」するのではなく、
本質はそのままに「表現」を変えていこう。

今の私たちも、日本も、「不易」と「流行」のバランスが崩れてはいないだろうか。
明るい兆しが見え始めた今のタイミングだからこそ、
改めてこれらに心を向けたい。

より幸せで充実した今と将来を築いていくために。そして、自分の成長のために。

 
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   不易流行を意識するための3つの質問


   

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