まだまだ寒い日が続いておりますが、
皆様、変わらず元気でいらっしゃいますでしょうか。
周囲ではインフルエンザや既に花粉症で悩まされている方も多いと聞きます。
どんなに力があっても、頭が良くても、心身が健康でなければ意味がありません。
「心身の健康」が全ての基礎であり、プロフェッショナルの第一条件であると考えます。
すぐそこまで来ている・・・と感じる「大きな変革」に対応していくためにも、
「素晴らしい未来」のために行動し続けるためにも、お互い、氣をつけて参りましょう!
さて、今月のキーワードは、私の信条の一つでもある、
『一隅(いちぐう)を照らす』
をお送りしたいと思います。
『一隅を照らす』―
比叡山の開祖、最澄大師の著書 『天台法華宗年分学生式』にある、
「径寸(けいすん)十枚これ国宝に非ず、
一隅を照らすこれ則ち国宝なり」が元の言葉。
「径寸」とは金銀財宝、「一隅」とは今あなたのいるその場所のこと。
金銀財宝は国の宝ではなく、
家庭や職場など、自分自身が置かれたその場所で、
精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、
何物にも変えがたい貴い国の宝であるという意。
一人ひとりがそれぞれの場所で全力を尽くすことで、
社会全体が明るく照らされていく。
「人の心の痛みがわかる人」「人の喜びが素直に喜べる人」
「人に対して優しさや思いやりがもてる心豊かな人」こそ、国の宝である。
幸せな人生とするための秘訣、それは「一隅を照らす」ことかもしれない。
本来の自分を受け入れ、自分の強みや特性を活かし、
自分自身がまず光り輝くことで周囲も明るく照らされる。
そしてその光は、優しい暖かさや充実感となっていく―。
こんな社会を創っていこう。一人ひとりが「一隅」を照らして。
有名な言葉なので、聞いたことのある方も多いのでは。
私がとても好きな言葉の一つです。
人がよく陥りがちな残念な状態、それは「ここは自分の居場所ではない、
今は腰掛けだ」「自分はこんな風になるつもりはなかった」
「私はダメだ。○○さんのように能力も行動力もないし・・・」
「私はツイてない。何でこんな目に合わなきゃいけないの?」
といった考え方に支配されてしまうことです。
これまでたくさんの方とめぐり逢う機会をいただく中で、
残念ながら上記のような考え方に陥っている人も少なくありません。
素晴らしい性格や強み・スキルも持っているのに、
大切な友人や家族もいらっしゃるのに、
「自分の満たされない境遇」に意識をフォーカスしてしまっているのです。
「あなたが意識をフォーカスするものが現実となる」―満たされない状態から
抜け出したいはずなのに、それに囚われすぎて抜け出せない。
悪い状態にハマると、余計に悪いイメージが増幅されて、悪循環となっていく。
こんなからくりがあるのでしょう。
悪いイメージを断ち切り、充実した毎日とするために、
「一隅を照らす」という考え方、姿勢を大切にしてみませんか?
自分の長所、大切な友人や家族、今従事している仕事や大切なお客様、
これらのプラス面に意識を向けて、自分ができること・したいことに
精一杯取り組んでいく―。
あなたの輝きはきっとあなた自身と周囲を明るく、充実したものにしていくはずです。
『偉くならくてもいい。どうか、感じのいい人になってください。
そして、どこにいても“一隅を照らしている”、そんな人になってください」
―3年B組金八先生の言葉より
『いつまでも昨日のことを後悔していたかと思えば、
明日の心配をもう、始めているけれど、たったひとつの答え探すことに時間を遣うより、
一歩踏み出したその道を、正解にしていけばいい。』
―シンガーソングライター馬場俊英「働楽」より
「一隅を照らす」―
まずは等身大の素晴らしい自分を受け入れ、輝かせていこう。
そして、周囲を少しずつ明るく、暖かくしてゆこう。
誰かが起こす「大変革」を待つのではなく、
まず「一隅」で、自ら歩みを進めていこう。
皆さんは、今の仕事を大切にしていますか?
その言動で周囲を明るくすることができていますか? |