今年の8月は気温もさることながら、
ロンドンオリンピックにおける日本代表選手の大活躍に、
日本全体が大いに燃え、
久しぶりに躍動感や元気さが感じられた期間でした。
選手たちのひたむきに全力で打ち込む姿勢、
チームの絆とメダル獲得へのこだわり、日本代表としての誇りと言動、
そして何より思いきり今を楽しむ姿。日本の底力と魅力を強く感じました。
東日本大震災から1年半が経過しますが、
復興に向けた道のりはまだまだ続く状態です。
経済の停滞・閉塞感に加え、日本近海における領土問題も勃発しているという、
厳しい局面ではありますが、私たちのポテンシャル、
可能性は想像以上に大きいはず。必ず乗り切れます。
共に、一歩づつ「より良き未来」を創って参りましょう!
さて、今月の言葉は、自分の言動を見直すために確認したい言葉、
『忠言耳に逆らう』
をお送りしたいと思います。
―「忠言耳に逆らう」とは、忠告の言葉は、聞く者にとっては耳が痛いから、
素直に受け入れられにくいということ。
「忠言」とは、真心を込めていさめる(不正や欠点を改めるよう忠告する)
言葉のこと。
「忠言」は、往々にしてその人が「変わるべき本質」をついている。
難しいことではあるが、自分が目を背けたくなる忠告ほど、
素直にその言葉を受け入れ、自分の言動を改めていくことが、
人生をより豊かにするのである。
出所は、『孔子家語・六本』
「孔子曰く、良薬は口に苦けれども病に利あり、忠言は耳に逆らえども行いに利あり」
これまでの人生を振り返ると、私は本当に人との出逢いに恵まれてきたなと感じます。
小・中・高・大それぞれで恩師と呼べる先生に学ぶことができ、
社会人になって上司、同僚・後輩、そしてお客様の中にも尊敬できる、
一生の付き合いができると思える方々との出逢いがありました。
この奇跡的な出逢いと、これまでの(そしてこれからも続く)お付き合いは、
私の人生を楽しく、ワクワクさせ、充実したものにしてくれています。
本当に感謝、感謝に尽きます。
しかしながら一方で、このような素晴らしい方々から頂戴してきた多くの「忠言」に対し、
素直にそれを受け入れ、自分の言動を変えてこられたか・・・というと、
恥ずかしながら、実際には自分の「小我」に囚われ、
結局変えていないことが多かったと感じます。
実はこの8月上旬、5、6年ぶりに体調を崩し、高熱と咳に悩まされて
10日間ほど床に伏せっていました。
幸い、夏休みを取っていた期間で、
仕事で大きな穴をあけることは無かったのですが、
振り返れば、仕事を詰め込みすぎて忙しい毎日が続いていたにも関わらず、
不摂生をしてしまったという、単純な自己管理不足が原因でした。
自業自得です。
「自分の体と心の声に意識を向けて、悲鳴が聴こえたら必ず休むように」という
「忠言」を、友人から何度も何度ももらっていたにも関わらずです。
結局は、自分が「苦しむ」結果となりました。
目先の利益や自分の「我」に囚われ、「忠言」を無視した選択は、
やはり良い結果をもたらしません。
それが頭で分かっていても、私たちはこの罠にはまってしまうことが多いのです。
特に、比較的上手くいっている(実はそう自分で思い込んでいるだけ)と
感じる時が要注意です。
このような時こそ、周囲から頂いた「忠言」と向き合い、
自分の言動を真摯に振り返り、少しづつでも具体的な改善を行うことが、
「より豊かな人生」への近道ではないでしょうか。
私も改めて、これまで頂戴した「忠言」を思い起こし、具体的な変化につなげて参ります。
『人から忠告を受けたら、彼の中に天の声、天の意思があると思いなさい。
そうすればその忠告は、たとえどんな内容のものであっても、あなたにとって
有益なものとなるでしょう』
〜 ジョセフ・マーフィー
『どんな人の声にも耳を傾け、その人の身になってよくよく考える。
それでも迷ったら考えるのをやめて、自分を信じて感じるがままに任せなさい。』
〜 NHKドラマ「篤姫」 母 お幸の言葉より
「忠言」―それは思いやり。そして愛情。
「耳に逆らう」ではなく、「心で受けとめる」でいきましょう。
皆さんは、これまでどんな「忠言」をもらいましたか?
どんな「忠言」を活かして、どんな自分になってきましたか?(又は、いきたいですか?) |