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アクティブプラス株式会社
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今月の言葉
計画的偶然性
 
 

何か今年は、あっという間に梅雨が明けて夏の季節がやってきた感覚があります。
しかし、この6〜7月は、季節外れの台風が到来したり、
九州では記録的な豪雨で甚大な被害がでたりと、
自然の慟哭が聞こえてくるような落ち着かない時期だったようにも感じます。
日本の政治や経済の状況も同様に、未だに先が見えない混迷した状態です。

しかし、「やまない雨」や「明けない夜」がないように、必ず「光明」は見えるはず。
それを信じ、一人ひとりが前を向いて、歩みを止めないことが大切だと改めて想います。

さて、今月の言葉は、キャリア形成において大切な考え方、
『計画された偶発性』
をお送りしたいと思います。  
―「計画された偶発性」理論(Planned Happenstance Theory)とは、
スタンフォード 大学のジョン・D・クランボルツ教授が提案したキャリア論に関する考え方。

個人のキャリア形成においては、
実にその8割が予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される。
重要なのは、その偶然を避けるのではなく、当人の主体性と
努力によって最大限に活用すること。


さらに、「予期せぬ出来事」をただ待つだけでなく、
自ら創り出せるように積極的に行動したり、
周囲の出来事に神経を研ぎ澄ませたりして、
偶然を意図的・計画的に
キャリア開発の機会としていくことが大切である。

「キャリア開発」をテーマにした研修を担当するようになって、既に10数年が経過しました。
今現在も毎年10数回は、このテーマを中心とした研修をするのですが、
ますます、この「計画された偶発性」の重要性を実感することが多くなっています。

私が本テーマの研修を開発した当初は、自己分析(強みと弱み)を認識し、
自分自身のありたい姿を描き、
自分の所属する会社や組織の期待事項も踏まえた上でキャリア目標を設定、
最後にアクションプランを立てる…という内容で、
そのベースメッセージは、キャリアとは目標と計画を立て、
その通りに実践することで形成していくものだ、というものでした。

今現在でも、上記の研修内容や流れは意味あるものと感じていますが、
「目標を立て、計画すればキャリアが形成されていく」という考え方は、
ベースメッセージとしては不適当だと考えています。

理由は単純で、
不確実で変化が激しく、また選択肢も多様性が増す環境の中で、
ある一時点で決めた目標や計画に拘り、
その通りに進めていくことそのものが極めて困難であるからです。

クランボルツ教授が提唱するように、


「偶発的な出来事」によってキャリアが形成される方が多いのが実態でしょう。
それでは、キャリア目標や計画を立てることの意味がないのか…と言えば、
そうではなく、むしろ「自分のキャリア形成にとって有用な偶然」を発生させるためにも、
目標や計画を立て、まずはそれに沿って行動してみることが、
極めて重要であると考えています。

その主体的な行動が、様々な気づき・出会い・新しい自身の能力開発を促すことにつながり、結果として更に満足度(充実度)の高い、
洗練されたキャリア形成への道が見えてくると確信しています。
「強い興味・関心(探究心)を持ち続け、
失敗を恐れずに積極果敢に挑戦していく、まずやってみる。
自分の考えに囚われ過ぎることなく、
柔軟な視点で選択、意思決定していく」
この思考と行動こそ、現代のキャリア形成を
確実に成すための必須アプローチだと感じています。

『素直な心、熱意、努力といった言葉は、あまりに素朴なために、誰も気に留めない。
しかし、そういう単純な原理こそが人生を決めていくポイントなのだ。』 
〜 稲盛 和夫

『一見たいしたことのない仕事でも、思い切って全力を注ぐことだ。仕事を一つ征服
するごとに実力が増していく。小さい仕事を立派に果たせるようになれば、
大きい仕事の方はひとりでに片がつく。』           〜 デール・カーネギー

「計画された偶発性」―将来を見据えつつ、
「今、ここ」を大切に取り組むことで、
素晴らしい偶然が必ずやってくるはず。
そう信じて、毎日を懸命に生きたいものですね。
皆さんは、日々に流されず、新たな何かにチャレンジしていますか?
自分のありたい姿に向かう、「チャンス(=良い偶然)」に気づけていますか?

 
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