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アクティブプラス株式会社
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今月の言葉
随人観美
 
 

震災からの復興、日本経済の早期回復、瀕死の財政の立て直し…、
非常に大きな課題を抱えた日本の現状は、
正に混沌とした、すっきりしない今の季節(梅雨)の空のようです。
しかし、「止まない雨」「明けない夜」がないように、
現実を直視しながらも希望を持ち、
諦めずに一歩を踏み出す選択をしたならば、
必ずやこの難題も私たちは乗り越えられると信じています。

さて、今月ご紹介する言葉は、
『随人観美(ずいじんかんび)』
という言葉です。  
―人は長所と短所を併せ持っている。
欠点だらけに見える人でも、必ず美点がある。

「随人観美」、つまり人に随(したが)って美を観ずるとは、
「その人でなければ持っていない美しいもの」=「強み」を
見つけていこうという意味の言葉です。

私はこの言葉が好き…というより、
こういう見方が自然にできる人になりたいと願っています。
職業柄、話し合うテーマが、
「問題点」「不足点」を明確にして、
その改善策を設計するというものが多いということもあり、
ついつい「悪い部分」に意識が向きがちなのですが、
この状態にどっぷりつかってしまうと、
実は大きなマイナスがあることに気づかされてきました。

主なマイナス点は、
・そもそもネガティブなアプローチであるため、
   発想が限定的になってしまうことが多い
・改善活動実施中、「ねばらならい」活動となり、
   メンタル的に追い込まれることが多い
   (楽しくない、ワクワクしない、疲れてしまう・・・)
・このアプローチで成果が出たとしても、
   達成感や感動よりも、安堵感や解放感を感じがち
・不足点の補強や弱みの克服の場合、
   「標準」や「均一化」を目指すことになることが多く、
   大きな飛躍や想定以上の成果を得られることが少ない
・そもそも自分が苦手なことの改善の場合は、
   途中で挫折してしまう確率が高い

といったものでした。

「強みの上に築け(Build on strength)」
P・F・ドラッガーも言っている通り、
やはり人は「自らの強み」を知り、それを磨き、行動することこそ、
大きな成果を創出するために本質的に大切なことなのでしょう。

さてどうでしょう…、
皆さんは、ご自身の強みが何であるか自覚していますでしょうか?
そして、今、それらを発揮できていますか?

皆さんが所属している組織は、互いの強みを認識し合い、
その強みが如何なく発揮されるような
環境になっていますでしょうか?

日本は「問題解決、改善の民族」と言われる通り、
足りないものを自覚して、それらを愚直にコツコツ補っていくという
文化というか特性を持っている気がします。


このこと自体、私は非常に素晴らしいことだと感じますので、
単純にこれに加え、自らの「美点(強み)」を認めて伸ばすという
活動(文化)もプラスしていったら良いと思います。

特に、組織を率いる影響力の高い立場にいらっしゃる皆様には、
役割分担、人財育成、コミュニケーションといった場面で、
ご自身が「随人観美」のスタンスで考え、発言し、行動を起こせているかどうか、
確認いただければ幸いです。

「不信、不安、不満」を出せと言われれば
山ほど出てきそうな今の世情ではありますが、
そういう状況であるからこそ、
私自身、「随人観美」を念頭においた行動を心がけていこうと思います。
日本の今を、そして将来を明るく照らしていくために。

 
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チャンスをもたらす行動特性
   

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     ※荻生徂徠

     日本の儒学を、中国の呪縛から解き放った大思想家。儒学者。
     柳沢吉保に仕え、五代将軍綱吉の学問相手を勤めた。
     古文辞学を提唱し、門下に太宰春台・服部南郭らの後才を育てた。
     徂徠の登場は、日本儒学の独自性確立と学問と政治の分離を促す一大転換点となった。
     著書に『政談』『弁道』など多数。

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