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今月の言葉
人間万事、塞翁が馬
 
 

東日本大震災が発生して早2ヶ月が経とうとしております。
復興への道のりは長く、険しいものですが、
一歩づつでも確実に前に進めていくほかありません。
今後も、新たな日本の再興に向けて、 一丸となって取り組んで参りましょう。

さて、今回皆様にご紹介する言葉は、私自身の信条でもある、
『人間万事、塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)』
という言葉です。  
※ここで言う人間(じんかん)とは、世間とか世相という意味合いです。

この言葉そのものは聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
元々は紀元前150年ごろの中国の哲学書「淮南子(えなんじ)」に
記された逸話から伝えられたものだそうです。

幸福なのか、不幸なのかは一見すると見定めがたく、
複雑にからみ合っていて予測ができない。

そうであるのだから、起きた出来事に一喜一憂せず、
あるがままを受け入れ生きていくことが大切なのだという人生訓です。

逸話の内容を以下にご紹介します。
危険の絶えない国境近くのある村に、老人が住んでいました。
占いの術に長けていたその老人は、
人々から「塞(とりで)の近くに住んでいる翁(おきな)」、

すなわち「塞翁(さいおう)」と呼ばれていました。
ある時、塞翁の飼っていた馬が、
北方の異民族の地へと逃げて行ってしまいました。

馬は貴重な労働力であり、財産です。
人々が「お気の毒に」と声を掛けると、塞翁は

「いやいや、これが福をもたらさないとも限らないさ」と応えました。
数ヶ月たったある日、逃げていった馬が、
異民族の地から駿馬を引き連れて帰って来ました。

人々が「おめでとうございます」とお祝いを述べたところ、塞翁は今度は
「いやいや、これが災いを引き起こさないとも限らない」と応えました。
やがて家には良馬が増え、塞翁の息子は乗馬を好むようになりましたが、
ある時馬から落ちて、
股(もも)の骨を折ってしまいました。

人々が「お気の毒に」と慰めると、塞翁は、
「いやいや、これが福をもたらさないとも限らないよ」と応えました。


それから一年ほどすると、異民族が国境に攻め寄せて来ました。
健康な男子は皆、弓を手に取って戦場に赴き、
近くに住む若者は、十人のうち九人までが戦死してしまうほどの惨状でしたが、

塞翁の息子は足が不自由だったために戦いに駆り出されず、父子ともに無事でした。

私たちは普段、目の前に起こる出来事に一喜一憂し、
振り回され、自分の本来の力を発揮できず、
心身ともに疲労困憊してしまうことが多くはではないでしょうか。

は、特にネガティブな事象が起きると心が乱れ、
そのことが暫く頭を離れず、ほかのことが何も手につかない…という状況に
陥ることがままあります。
そして、そのような状態の中で考えた対応策は往々にして
対処療法的であったり、効果的でなかったりするものが多く、
何より、ネガティブ事象への対応よりももっと「本質的に重要なこと」に
時間が取れなくなるという状況に陥ってしまうのです。

従って、私はネガティブな事象が起きた時に、
心を乱さず自然体で対応していくために、
「人間万事、塞翁が馬」という言葉を心で唱え、
以下のような考え方を持って事に当たることにしています。

・そのネガティブな事象は、私のレベルアップのために起きている
   〜ネガティブな事象をクリアした時、どのような未来が待っているか

・長い時間軸でその事象を捉えたとき、それは本当にネガティブか
  今、本当に意識を向け、集中したいことは何なのか
   〜ネガティブな事象は、「大切なもの」を気づかせてくれるメッセージ

・「出来るか、出来ないか」「正しいか、正しくないか」ではなく、
  自分が 「何を大切にしたいか」に意識を集中して、対応策を決める

「人間万事、塞翁が馬」という言葉を想うとき、
「計画された偶発性(Planned Happenstance Theory)」という理論も
同時に脳裏に浮かびます。
この理論は、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提案した
キャリア論に関する考え方で、
「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。
その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこう」というものです。

自分の身の回りに起こる偶然と感じられる事象は、
実は全て「必然」であり、その事象を自身にとってどのような意味とするか、
その「選択権」が自分にはある。
起きた事象を反応的に幸か、不幸かで捉えるのではなく、
その事象を受け入れ、「今、本当に大切なこと」に心をフォーカスして、
一所懸命に取り組む…その連続体が結局、自分の未来を形づくっていくのだ―。
これまでお会いしてきた優秀で、魅力的な方々の多くに感じる、マインドと姿勢です。
私もこのようなしなやかで、強い心もちと行動をしていきたいと切に想います。

今、もし皆様の心が「ネガティブな何か」に囚われ、
心も行動も停滞しているとしたら、
「人間万事、塞翁が馬」という言葉を思いだし、
心を楽にして、「本当に大切なこと」に意識を向けてみてはいかがでしょうか。
そして一歩を踏み出しましょう。
大丈夫です。長い時の流れで見れば、きっとより良い方向に向かっているはずですから。

幸運といい、不運といい、それは後になって言えることである。
ただ自分がよいと思うところを現実の条件から裏付けし、
あとは勇を鼓して一歩踏み出すだけである。”
                           ―大川博(実業家、東映の事実上の創業者)

 
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